『美味しんぼ』作者の雁屋哲が執筆の「安倍政権批判」などを展開する政治論文を批判する。『美味しんぼ』のボイコットも呼びかける。

有名な料理マンガである『美味しんぼ』の作者の雁屋哲(かりやてつ)氏は、最近、政治的な発言を強めている。安倍政権批判である。雁屋哲氏は、杉田聡氏、安川寿之輔氏とともに、年二回発行の雑誌『さようなら!福沢諭吉』を出版したり、数多くの福澤諭吉先生を批判するマンガや書籍を発行したり、シンポジウムを開催したりして、福澤諭吉先生を侵略主義者、日本を「悪」の方向に持っていった悪人として、一万円札から先生の肖像をなくす運動を進めている。昔から、そのような運動はあったが、今回、彼らは中国や韓国などに売り込み規模が大きい。

雑誌『さようなら!福沢諭吉』第5号 2018年5月31日出版に、雁屋哲氏は、「現代の我々と福沢諭吉』という、安倍政権を批判するなどの論文を発表している。今回、私は、その雁屋論文を批判する。また、私は、有名なマンガである『美味しんぼ』の作者である雁屋哲氏の影響で、福澤諭吉先生への誹謗中傷が広がることを懸念するものである。『美味しんぼ』などのボイコットを呼びかける。

雑誌の35ページから46ページまで、一万千四百字近くになる長論文(四百字詰め原稿用紙29枚)には、以下の内容がある。

☆権力者層が戦前回帰を目指している。
☆2017年6月に安倍晋三内閣は「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ改正組織的犯罪処罰法を成立させたが、この法律は、反政府的な人間にいいがかりをつけて逮捕する事が可能(恣意的な逮捕が警察や検察により可能)。
☆2016年1月に辺野古米軍キャンプ・シュワブのゲート前でコンクリートブロックを積み上げて、工事車両の資機材搬入の妨害を図った容疑で、その後威力業務妨害容疑で逮捕され、五カ月以上も長期拘留された事件は、、、権力の要請に従って恣意的な拘留を繰り返している検察・警察
☆現在日本では、平成天皇が退位の意志を示したあと、天皇の代替わりがお祭り騒ぎになるのではないかと思われる動きをしています。安倍晋三首相が憲法改正を果たそうとしている、この時期にです。森友学園問題、加計学園問題、自衛隊のイラク日報問題、などで安倍晋三内閣は大きく揺らいでいますが、2018年5月20日現在持ちこたえており、このまま内閣を維持し続けることが出来るようです。天皇の代替わりと騒ぎと北朝鮮問題が、安倍晋三首相が首相の座に留まり続けるのを助けているように思えます。そこで、憲法改正に成功したら、天皇は帝国憲法下の天皇に近づき、再び福沢諭吉の「帝室論」「尊王論」が戻って来るでしょう。
☆1911年の大逆事件(明治天皇暗殺を企てたとして、社会主義者幸徳秋水を含む24人が死刑判決を受け、幸徳秋水ら11人が絞首刑となった事件)は、すべては政府のでっち上げだった。死刑にされた人間のうち、宮下太吉は確かに爆弾を製造し実験し天皇に危害を加えたいという意志は持っていたようですが実際に天皇殺害計画を立てたことはない。
☆1942年1月に北海道でキリスト教の牧師補が、隣組で輪番制で毎朝護国神社を参拝に行き戦勝祈念をするのを拒んだということで訴えられ憲兵隊と警察署の調べるところとなり、起訴されて未決監房に送られ、監房で自殺した事件、、、小林多喜二が殺された事件を思い出せ。



以上のように、雁屋哲氏は、明治維新を日本の犯した大きな過ちとし、近代の日本の歴史を悪の歴史とし、安倍政権を攻撃しているが、根本思想は、繁栄、成長、さらに言えば豊かになろうとする考え方、お金持ちになろうとする考え方を批判することであり、無理がある。

36ページ上段に、

「福沢諭吉は、当時としては大部数を誇り、影響力も強かった自分自身の発行する新聞、時事新報で、『富国強兵』を第一に掲げ、『この日本国を兵力の強い国にしたい』、『この日本国を商売繁盛する大国にしたい。』などと論陣を張り、日本が企業中心で、太平洋戦争敗戦まではアジアの国々を侵略して行く道に導いた。」とあるが、この文章がすべてである。要するに、豊かな国・強い国になろうとすることが悪いことであるという思想であり、現実に受け入れられない思想である。思想の研究については、また、後で発表する。



日本の進む道研究所 代表 安東幹