帰って来た蛍

~天空の誓い~

平成29年10月17日(火)~22日(日)   俳優座劇場

想い溢れて、涙溢れて…

平成29年10月18日(水)14時~ 

それぞれの役柄を演じる俳優さんたち…

 それが演技とはわかっていても、そのときの、その人になりきっている。そのことが…、観ているわたしの精神(こころ)をおおきく揺さぶる。

 たった一つの舞台。

 その舞台と私の精神(こころ)は一つに繋がり、これまでの自分の現実と、その当時の、知覧という場所、特攻基地と富屋食堂の人々の思いが、交錯し、巡りながら…。

 私の想いは、大きく広がり、やがて涙となって私の目から溢れた。

 わたしだけのひと時の世界。

 そしてそのわたしの世界は、その劇場で、それを観ている(時を同じくする)数百の人々の世界と繋がっているのであろうが…。

 しかしその世界は、決して一つのものではなく、その数だけのそれぞれの異なった世界であることを、深く静かに思わずにはいられなかった。

(わたしたちは、はたして…「せかいは一つ!」。と言い切ることができるのであろうか?)

 「本作品は平成二十年の初演以来、二年毎に上演を重ねてまいりました。終戦から七十二年を経た本年、六回目の公演となります。」(脚本・演出・製作総指揮、株式会社カートエンターテイメント代表取締役社長 柿﨑ゆうじ)

 「戦争は絶対にしてはならない!」「忘れてはならないんだ!」

と叫ぶ、宮川少尉の父親役・矢吹剛さんのセリフが…回を重ねるごとに

 強く重く!

私の精神(こころ)に、響いてくることを実感しつつ、あらためて、柿﨑ゆうじさんの世界に、心からの敬意を抱いて家路に向かった。